地域との連携強化が鍵 いわきFC、Jリーグ百年構想クラブ申請

「Jリーグ百年構想クラブ」認定を申請し、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)参入への意思を示した、いわきFC(東北社会人リーグ1部)。チームを運営するいわきスポーツクラブは、Jリーグ参入に必要となるJ3ライセンスの取得に向けて観客のさらなる増加など、これまで以上に地域、サポーターを巻き込んだ一体的な取り組みが必要になる。
◆大倉社長「見たいチームになる」
J3参入に向け必要な条件の一つが、日本フットボールリーグ(JFL)のホーム戦で1試合平均2千人の入場者数の確保だ。
今季は東北社会人リーグ1部のホーム戦での平均入場者が839人(9試合)。昇格確実となっているJFLでは、今季の倍以上となる観客を継続して動員することが求められる。
入場者数の条件については、今季JFLで4位だった東京武蔵野シティFCが、百年構想クラブでJ3ライセンスを取得しているが、平均入場者数が2千人に届かず昇格を断念している。昇格するにはチーム単体だけの努力だけでなく、地域密着による観客増が不可欠になる。
大倉智社長は「来季は平均2千人の集客を目指す」と力を込める。9月の「いわきドリームチャレンジ2019」でのJ2FC町田ゼルビア(東京)戦では約1400人、11月の全国地域チャンピオンズリーグ決勝ラウンドの福井ユナイテッドFC戦では雨にもかかわらず1349人が観戦した。大倉社長は「(2千人は)手の届くところにある」と話す。
今季はサポーター有志による「いわきFCサポーター団体連絡協議会」が設立され、チームとサポーターの両面で誘客を進めてきた。大倉社長は「観客を増やすマジックはない。今後もやってきたことに取り組むだけ」と、各団体との連携強化を強調する。
JFLの試合は有料化となるが、ホーム戦のほか従来通りイベントにも力を入れ、新たな入場者を増やしファン層の拡大を目指す。大倉社長は「料金を払っても見たいチームになる必要がある。より一層面白いサッカーをつくっていく」と決意を語った。
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