今季応援ありがとう いわきFC練習試合、退団・引退選手ら奮起

 
サポーターとの写真撮影に応じる久永選手(左)=7日午後、いわき市・いわきFCフィールド

 日本フットボールリーグ(JFL)昇格を決めたいわきFCは7日、いわき市のいわきFCフィールドで仙台大と今季最後の練習試合を行った。今季で退団・引退する選手も出場し、チームの掲げる「90分間走り続けるサッカー」を通じて、駆け付けた約200人のサポーターに感謝の気持ちを伝えた。

 引退するDF高橋大河選手(21)=尚志高卒=はフル出場して前半にPKで得点を挙げた。後半には退団するFW久永翼選手(26)がドリブル突破から鋭いシュートで追加点を奪うなど、6―0の快勝で最終戦を締めた。

 試合後は、退団・引退する選手たちがサポーターと別れのあいさつを交わした。サポーターが「今までありがとう」「新天地でも頑張って」と伝えると、選手が「これからも頑張ります」と涙ぐむ場面もあった。

 高橋選手は引退後、高校時代から志していたトレーナーを目指す。入団した2017(平成29)年からいわきで筋力トレーニングに励む中で「運動の楽しさを多くの人に伝えたい」という思いが強まった。「立派なトレーナーになり、支えてくれた人に良い報告をしたい」と意気込む。

 本格始動した16年から在籍した久永選手は両足をつりながら「4年間の思いを出し切る」と最後まで全力疾走した。「県社会人リーグ2部からJFL昇格まで、チームの成長に関われたことが誇り」と振り返った。

 チームは同日夜解団式を行い、シーズンを終えた。20日まで練習を続ける。