いわきFC「百年構想クラブ」認定決まる!J3昇格へ意気込み

 
今後の意気込みなどを語った大倉社長=25日午後5時ごろ、いわき市

 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は25日、いわきFC(日本フットボールリーグ・JFL)が申請していた、ホームタウンを双葉郡内にも広げることなどを盛り込んだ「Jリーグ百年構想クラブ」を認定した。認定を受け、チームを運営するいわきスポーツクラブの大倉智社長は「ホームタウン拡大も果たし、さらに前へ進んでいく」と意気込みを語った。

 チームは今後、目標とするJ3昇格に向け、昇格要件などを定めたJ3ライセンスの取得を目指す。ライセンスには、5000人以上の観客席や照度1500ルクス以上の照明(2023年度から)などのスタジアム要件がある。

 いわき市とホームタウンとして拡大する双葉郡内には現時点で、J3ライセンスを満たすスタジアムはなく、さらに昇格にはJFLのホーム戦で平均2000人以上の観客動員という条件も達成の必要があるため、今後は昇格に向けたホームスタジアムの確保と集客の拡大が課題となる。

 いわきは今季、いわきグリーンフィールド(いわき市)とJヴィレッジ(楢葉町、広野町)の両会場でホーム戦を行う予定で、6月までのライセンス申請に向け、既存のスタジアムの改修や新設を含めて実現可能性を探る。

 大倉社長は「(J3昇格に向け)集客とスタジアムが今後の課題。躍動感のあるサッカーで『また行きたい』と思ってもらえる試合を展開し、協力を求めていきたい」と意気込んだ。また、いわき市の清水敏男市長は「双葉郡を加えたホームタウン9市町村が一体となり、地域全体で応援する体制をつくっていきたい」とコメントした。