いわきFC、持久力向上へ「サバ缶」 いわき海星高製造3種類

 
山下選手(右)にサバ缶を贈る(左から)いわき海星高の高倉さん、小林さん、渡辺さん=7日、いわき市

 サッカーのいわきFCは7日から、いわき海星高が製造したサバの缶詰を栄養補助食品として選手に配布する取り組みを始めた。疲労回復などに効果がある栄養素を含んだサバ。プライベートの夜食や間食などで食べて栄養管理につなげる。

 サバは疲労回復や持久力向上に効果があるエイコサペンタエン酸(EPA)や筋力向上に役立つたんぱく質やビタミンDが豊富で、「アスリートにとって理想の食材」とされる。

 チームは練習後の食事でサバなどの青魚を積極的に取り入れてきたが、専属栄養士らから「夜食などでもっとサバを取るのが理想」と指摘を受けており、採用が決まった。生徒が授業の一環で製造している水煮、みそ煮、オリーブ油漬けの3種類を配布する。チームと同校が共同で缶詰を開発したり、試合会場で販売したりすることを検討している。

 チームを運営するいわきスポーツクラブの大倉智社長(51)らは7日、いわき市で記者会見し、事業概要を発表した。サバの缶詰を製造した同校食品システム科2年の高倉澪さん(16)、小林麗さん(16)、渡辺ひなたさん(16)の3人が、選手代表のMF山下優人選手(24)に缶詰を贈った。

 缶詰を受け取った山下選手は「サバは体に良くておいしい。サバで体力をつけて、良いプレーをしたい」と意気込んだ。高倉さんは「自分たちが作った缶詰が体づくりに役立つのはうれしい」と話した。