Ｊリーグは、Ｊ３入会要件のうち、「ＪＦＬのホーム戦での観客動員数平均２０００人以上」について、本年度に限り適用しないと決めた。新型コロナウイルス感染拡大で大会方式に影響が出ていることが理由で、１６日の理事会で決定した。要件緩和により、いわきＦＣがＪ３へ昇格するには、観客数は考慮されず、Ｊ３ライセンス交付とＪＦＬでの成績が重要になってくる。

　新型コロナに伴い、ＪＦＬは開幕を延期して試合数を減らしており、さらに現時点で開幕から２試合が無観客のリモートマッチになっていることなどが、Ｊ３入会要件の一部特例措置につながった。

　Ｊ３昇格には、今季のリーグで４位以内かつ「百年構想クラブ」のうち上位２クラブに入るなどの条件を満たす必要がある。いわきＦＣを運営するいわきスポーツクラブは２月にＪ加入の意思を示す百年構想クラブの認定を受け、６月３０日にＪ３のライセンスを申請している。

　大倉智社長は「ルール改正はコロナ禍では仕方がない。入場者数は、クラブがどれだけ支えられているかということ。いずれにしても、今後も多くの方に応援していただけるクラブになっていきたい」としている。

　「ＪＦＬ」７月18日開幕　Ｊヴィレッジ、奈良クラブと対戦

　ＪＦＬは１８日、広野町のＪヴィレッジスタジアムなど全国３会場で開幕する。今季昇格したいわきＦＣは午後６時から同スタジアムで、昨季１４位の奈良クラブと対戦する。新型コロナウイルス感染症の予防策として、全会場無観客で実施する。

　リーグ戦には、北は青森県、南は宮崎県までの全国１６チームが参加する。ホンダＦＣ（静岡）などアマチュアのトップチームや、いわきなどＪ参入を目指す「Ｊリーグ百年構想クラブ」が所属し、国内リーグでは４部に相当する。感染症の影響で、３月の予定だったリーグ戦の開幕は今月に延期された。第１５節までが中止となり、１回戦制で各チーム１５試合を戦う。

　いわきＦＣは１８日午後５時３０分から、開幕戦をイープラスの「Ｓｔｒｅａｍｉｎｇ＋（ストリーミングプラス）」で有料配信する。無料会員登録後、５００円のチケットを購入すると視聴できる。シーズンチケットを購入済みの会員は無料。チケットは、イープラスの公式サイト（ｈｔｔｐｓ：／／ｅｐｌｕｓ．ｊｐ／ｓｆ／ｗｏｒｄ／００００１４１５６５）から。