JFL開幕!いわきFCが『初陣』逆転勝ち J3昇格へ好発進

 
【いわきFC-奈良クラブ】後半20分、同点ゴールを決めたいわきFC岩渕=18日、広野町・Jヴィレッジスタジアム

 いわきFCは18日、ホームのJヴィレッジスタジアム(広野町)で行われた日本フットボールリーグ(JFL)初戦に臨み、奈良クラブに2―1で逆転勝ちした。新型コロナウイルスの影響で約4カ月遅れで開幕したリーグ戦を白星で飾り、目標のJ3昇格へ好発進した。

 いわきは開始1分、DF陣の虚を突かれ失点を許す厳しい立ち上がりとなった。立て直しを図り相手ゴール前に何度も攻め上がったが、ネットを揺らすことはできずに前半を終えた。待望のJFL初ゴールは後半20分に生まれた。こぼれ球に反応したFW岩渕が右足で決め同点に。その21分後にはFW鈴木がCKに頭で合わせて勝ち越した。

 JFLにはいわきを含む16チームが所属。新型コロナの影響で今季に限り15試合で行われる。いわきは4位以内かつ「百年構想クラブ」のうち上位2クラブに入るなどの条件を満たせば昇格がみえてくる。

 FW・岩渕、重圧払う「同点弾」

 後半20分にJFL昇格後のチーム初得点を決め、試合を振り出しに戻したいわきFC新加入のFW岩渕弘人。「やっと入ったと思った」と、重苦しい雰囲気を払った同点弾を振り返った。

 いわきは試合開始後1分に失点。シーズン開幕戦の緊張感もあるせいか、再三の好機を得点につなげることができなかった。チームが辛抱強く得点を狙う中、チャンスが訪れた。

 ゴール前の混戦のこぼれ球を、岩渕は見逃さなかった。相手GKが飛び出しているのを視界に捉え、スライディングしながら冷静にループシュート。技ありのゴールを決めた岩渕は「チームに勢いがついたと思う」と謙虚に喜んだ。