好スタート!いわきFC終盤の底力 新加入・鈴木が千金ヘッド

 
【いわきFC-奈良クラブ】後半41分、ゴール前で勝ち越しのヘディングシュートを決めるいわきFC鈴木=Jヴィレッジスタジアム

 Jヴィレッジスタジアム(広野町)で行われたJFL開幕戦で、いわきFCは18日、ホーム・Jヴィレッジスタジアムに奈良クラブを迎え2―1で逆転勝ちし、J3昇格に向け好スタートを切った。いわきは8月23日の次戦、アウェーでヴェルスパ大分と対戦する。大分市の昭和電工サッカー・ラグビー場Aコートで午後3時開始予定。

 今季新加入のFW鈴木翔大が後半41分にヘディングシュートを決め、逆転劇の立役者となった。「あの時間に決めることができれば、絶対に勝てると思っていた」。鈴木は人さし指を立てて感情を爆発させ、値千金の加入後初ゴールを喜んだ。

 いわきは後半20分にFW岩渕弘人の得点で同点とし、攻め手の勢いが増していた。鈴木のゴールは、MF前田尚輝が敵陣に切り込み奪取したCKから生まれた。キッカーのMF日高大が放ったボールを待ち構えていた鈴木は、相手選手と競り合いながらぴったりと頭を合わせ、ゴールに突き刺した。

 試合終了が迫る中での勝ち越し弾。喜ぶ鈴木に、チームメートもすぐさま駆け寄り、喜びを分かち合った。鈴木は「焦りはなかった。チャンスに決め切れて良かった」と胸を張った。

 前所属はJFLの中でも強豪とされているソニー仙台FC。これまでの経験に加え、いわき加入後のトレーニングの成果も得点に表れた。「DFとの競り合いに負けなくなってきた。自信につながっている」

 次節は約1カ月後。「一つ勝って勢いづくことができている」と勝利を見据えた。