いわきFC逆転負け 大分に1―4、JFL
(23日・昭和電工サッカー・ラグビー場ほか=4試合)
いわきFCは、アウェーの昭和電工サッカー・ラグビー場(大分市)でヴェルスパ大分に1―4で逆転負けした。通算1勝1敗で6位。いわきは30日の次戦、アウェーでFCマルヤス岡崎と対戦する。名古屋市港サッカー場で午後3時開始予定。
序盤に主導権を握り、先制点を奪ったいわきだが、逆転負けした。
前半30分にMF日高がゴール前に持ち込んで先制弾を決めた。次第に大分に中盤を支配され、40分と42分に2失点を許した。
いわきは後半、中盤の立て直しを図るが、選手間の連係を欠いた。さらに2点を献上して完敗に終わった。
◆「走るサッカー」躍動感戻らず
「この敗戦は悪条件がそろっていたからという言い訳をしたくない」。
前半30分、ドリブルで持ち込み、得意の左足で鮮やかな先制点を挙げたいわきFCのMF日高大だが、手痛い逆転負けを喫して慎重に言葉をつないだ。いわきが貫いてきた「走り続けるサッカー」の躍動感が色あせてしまう完敗だった。
いわきにとって今試合は特別な事情があった。7日に選手1人の新型コロナウイルスへの感染が判明し、ほかの選手やスタッフがPCR検査を受けた。練習はいったん休止となり、10日から少人数グループに分かれて再開。19日からようやく全体練習を始め、この試合に臨んだ。
コンディションや精神面で影響を受けた上、長距離移動を伴うJFLで初めてのアウェー戦という追い打ちもあった。
ゲームキャプテンを務めた日高は「まずは戦える選手が少なかった。それに声掛けもできず走れなかった。勝利への執念を発揮できなかった部分もある。全てにおいて足りなかった」と反省した。
J3昇格に向けたリーグ戦。感染症の影響で試合数が計15試合に半減した今季は「勝ち点3」の重みが増す。「チームの弱さを自覚できた。全員で戦えるチームにしなくてはならない。次戦はがむしゃらに勝ちにいく」と日高。敗戦をバネにチームのけん引役の自覚を高めた。
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