いわきFC選手「赤いスタンド頼もしい」 今季初ホームに観客
サッカーのいわきFCは6日、いわき市のいわきグリーンフィールドで今季初となる有観客の中でホーム戦を戦った。1000人を超えるサポーターは新型コロナウイルスの感染対策のため拍手で応援するなど「新しい観戦様式」で選手たちのプレーを後押しした。
スタンドには1162人が来場し、いわきFCの赤で染まった。試合後の記者会見で田村雄三監督(37)は「選手の士気はいつも以上に高まっていた」と振り返った。
スタンドでは声が出せず、原則拍手のみの応援だったが、いわきの選手が好プレーを見せると「頑張れ」「行け」と、思わず声を漏らすサポーターもいた。サポーター歴約4年という男性(18)は、ゲートフラッグや横断幕を制作し、新しい応援方法で観戦した。
ゲートフラッグにはチームカラーの赤色と青色で、「光になれ」という意味の「BE THE LIGHT」の文字をしたためた。「コロナで大変な時期が続くが、市民の光になってほしい」と期待を込めた。
歓声はなくても、応援する思いは選手の心に届いた。MF山下優人選手(24)は敗戦に悔しさをにじませながら、「赤いスタンドが頼もしかった。情けないプレーはできないと気合が入った」とサポーターに感謝した。
いわきFCは今月、天皇杯を含めると最大で5試合のホーム戦が予定されている。田村監督は「サポーターの姿がチームの励みになる」と話し、次の試合に向けて意気込んだ。
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