いわきFC痛恨PK失点 ホンダロックに1-2、JFL

 
【いわき―ホンダロック】後半4分、一時同点となる得点を決め、MF山口大輝と歓喜するいわきのFW鈴木(9)=6日、いわき市・いわきグリーンフィールド

 (6日・いわきグリーンフィールドほか=5試合) いわきFCは、いわき市のいわきグリーンフィールドでホンダロックSC(宮崎)と対戦、1―2で敗れた。通算は2勝2敗の6位。いわきは13日の次戦、同フィールドで高知ユナイテッドSCと対戦する。午後3時開始予定。

 同点弾鈴木「次こそ勝つ」

 7月以来約2カ月ぶりとなったホーム戦で、いわきは相手を上回るシュート11本を放ちながら1得点にとどまり、苦い敗北を喫した。「自分たちの強みの走るサッカーはできたが、思うように得点できず苦しかった」。後半4分に一時同点に追いつくゴールを決めたFW鈴木翔大の表情は硬かった。

 シンプルなパスで確実にボールをつなぐ相手にペースを握られ、前半に失点を許した。「相手に付き合ってはいけない。走力を生かして流れをつくろう」と切り替えた後半立ち上がり、左サイドを起点とした攻め上がりから中央の鈴木が同点弾を決めると、一気に勝ち越しのムードが漂った。

 しかし、その後はたびたびつくった決定機を生かし切れない。鈴木は後半30分すぎ、左サイドのMF日高大から中央で絶好のパスを受けたが、決めきれず。「前線で追加点が奪えなかったのが敗因。決められる場面はあった」と反省する。

 いわきは次戦も同じいわきグリーンフィールドでホームゲームに臨む。鈴木は「流れはつくれていた。次こそは勝ち、勇気を与える戦いをしたい」と誓う。応援するサポーターのためにも、もう負けられない。

 右膝けがの山下6カ月ぶり実戦

 いわきのMF山下優人は後半開始から出場。右膝前十字靱帯(じんたい)を負傷した2月末以来、約6カ月ぶりの実戦復帰を果たした。「不安はあったが、役割を果たせた」と振り返った。

 練習試合で負傷後、本格的に練習を再開したのは8月ごろから。実戦感覚が戻りきらない中での出場だったが、中盤での試合の組み立てを期待されてピッチに出ると、試合終了まで攻撃を活性化させた。

 「まだ十分に力を出せていない。もっと積極的に攻め上がりたい」と意欲を見せる。チームに貴重な戦力が帰ってきた。