【コラム】WALK TO THE DREAM-58 正念場の9月

 

◆いわきスポーツクラブ 大倉智社長 

◆10月、昇格見える位置に

 JFL開幕戦を勝った勢いのままアウェー2連戦に挑むぞという矢先につまずきがあった。選手1人の新型コロナウイルス感染が確認され、急きょ選手、スタッフのPCR検査を行った。全員陰性だったが、全体練習を始められたのは試合の3日前だった。

 そんな中で戦った8月23日のヴェルスパ大分戦は、私も経験がないほど、最初の30分と残りの60分でまったく別のチームになってしまった。選手たちのメンタリティーなのか、体力的なものなのか、とにかく力が足りなかった。

 試合に向かう準備の大切さを改めて感じた試合だった。クラブができて以来、リーグ戦では初めての負けを受け入れて、原点の「魂の息吹(いぶ)くフットボール」に戻って、監督、選手がそれぞれの役割を考え、1週間みっちり課題をつぶした。

 30日に挑んだFCマルヤス岡崎戦は、90分を通して気持ちも前に向いていたし非常にいいゲームだった。監督は数少ない選手をどう生かすか悩んだと思うが、加入間もない選手も含めてまとまった3戦目だった。

 9月は連戦が続く。幸い東北から出ないので前向きに考えている。そして、いよいよ皆さんの前で試合ができるようになった。6日のホンダロックSC戦は1162人のお客さまに来場いただいた。結果こそ負けたが、観客がいるのといないのとでは、選手にとってもモチベーションの持ち方が違う。

 天皇杯も含めて残り一戦一戦を決勝戦のつもりで戦い、この9月をどう乗り切るか。24人の少数精鋭で戦い抜き、この1カ月の戦いでチームも一段と成長するだろうし、踏ん張りどころ。10月以降、強豪と顔合わせするときに昇格の可能性が見える状況にしたい。そのために気持ちを高めて乗り切りたい。