ボランチ・山口2発 攻撃の持ち味発揮、JFLいわきFC

 

 いわき市のいわきグリーンフィールドで13日に行われた高知ユナイテッドSCとの試合に勝利したいわきFC。後半の序盤までリードを許す苦しい展開から、3得点で試合をひっくり返した。

 「攻撃型ボランチ」と自認するMF山口大輝は、勝ち越し弾を含む後半の2得点で勝利に貢献。「先週は負けていたので、何としても勝ちたかった」と笑顔を見せた。

 今季はボランチ(守備的MF)での起用が多い山口だが「前に出るのが好き。パスやシュートで得点に絡むのが自分の役割」と、FW陣と共に積極的にゴール前に攻め上がった。

 高いシュート精度と正確なヘディングを併せ持ち、田村雄三監督からは「本当は前線で使いたい」と攻撃センスの良さを評価される。

 この日は得点シーンで存分に持ち味を発揮した。後半12分、中盤からゴール前に駆け上がると、右サイドからのパスを直接蹴り込み、勝ち越しとなる1点目。

 同37分にはCKをぴたりと頭で合わせて2点目を決めた。身長175センチと飛び抜けて高くはないが「タイミングよく最高打点で合わせるのは得意」と自信を持つ。

 16日には天皇杯初戦を控える。「勝つために精いっぱいプレーする」。リーグ2位の得点数を誇る攻撃型チームの柱となるべく、次戦も積極的な攻撃参加を誓う。