いわきFC後半追い付く 23日、天皇杯2回戦で青森と再戦

 
【青森―いわき】後半10分に同点ゴールを決めるいわきのDF黒宮=新青森県総合運動公園球技場

 (20日・新青森県総合運動公園球技場ほか=7試合) いわきFCはアウェーの新青森県総合運動公園球技場(青森市)でラインメール青森と対戦、1―1で引き分けた。通算成績は3勝1分け2敗で6位。いわきは27日の次戦、FC大阪と対戦する。ホームJヴィレッジスタジアム(広野町)で午後1時開始予定。

 同点弾の黒宮、守り反省

 試合終了後の選手の表情が、試合の全てを物語っていた。「チームの足を引っ張ってしまった」。後半、JFL初得点となる同点弾を決めたいわきFCのDF黒宮渉に笑顔はなかった。

 圧倒的な攻撃力が持ち味にもかかわらず、前半を終えて放ったシュートはわずか3。「理想と現実がかみ合っていない」と田村雄三監督が言うように、引いた守備のラインメール青森に攻撃のリズムを狂わされた。

 後半、相手の裏へ走り込み、スペースを広げることで巻き返しを図ると好機が生まれる。右サイドに走り込んだMF金大生の正確なクロスに、黒宮が競り合いながら頭を合わせてゴールネットを揺らした。

 ただ、黒宮には心残りのプレーがある。試合終了間際、青森の萬代宏樹(福島東高卒)をペナルティーエリア内で倒し、PKを献上したプレーだ。相手のミスで失点こそ免れたが「いらないプレーだった」。後味の悪い幕切れとなった。

 青森とは23日に行われる天皇杯2回戦、ホームのJヴィレッジスタジアムで再び相まみえる。「今度こそ無失点で勝ち切る」と黒宮。サッカーの聖地で悔しさをぶつける。