いわきFC選手に来場900人拍手 今季唯一の有観客ホーム戦

 
試合前のセレモニーで、ボールを蹴る各市町村の首長ら=27日、Jヴィレッジスタジアム

 広野町のJヴィレッジスタジアムで27日に行われたサッカーの日本フットボールリーグ(JFL)第22節のいわきFC―FC大阪戦は、同スタジアムで今季最初で最後の有観客ホーム戦となった。来場した900人を超えるサポーターが選手たちの勇姿に拍手を送り、戦いを見守った。

 「ホームタウンデー」と銘打ち、試合開始前にはいわきFCがホームタウンとしているいわき市や双葉郡町村の首長らがキックインセレモニーに出席。浜通りの各市町村が結束を強めた。首長を代表し双葉地方町村会副会長の宮本皓一富岡町長が「サッカーの聖地であり、復興のシンボルであるJヴィレッジでの開催。夢や希望を与える素晴らしいプレーを期待したい」とあいさつした。

 会場では、各市町村がブースを出展し、地元の特産品などを販売。来場者はJヴィレッジが立地する広野町産バナナや楢葉町の「ゆずコロッケ」などを買い求め、各地の産品に関心を寄せていた。