JFL・いわきFC、鈴鹿に惜敗 好機生かせず、守備に隙

 
【鈴鹿―いわき】攻守の要としての役割を担ったいわきのMF前田=AGF鈴鹿陸上競技場

 (3日・AGF鈴鹿陸上競技場ほか=8試合) いわきFCは三重県鈴鹿市のAGF鈴鹿陸上競技場で鈴鹿ポイントゲッターズに0―1で惜敗した。通算成績は4勝1分け3敗で5位に後退した。次戦は18日、6位のソニー仙台FCと対戦する。いわき市のいわきグリーンフィールドで午後1時開始予定。

 「好機も多く、勝てる自信はあったが、得点が遠かった。こういう試合はしっかり勝たなくてはだめだ」。いわきのMF前田尚輝は、シュート数やCK、FK数で勝りながらゴールが遠い展開を悔しがった。リーグ上位の攻撃力を誇るいわきだが、鈴鹿の戦略的な戦いぶりに敗れた形となった。

 鈴鹿は1週間かけて対策を練った。3バックのいわき守備陣の裏やサイドを狙う戦略で、空いたスペースへのパスやロングボールを徹底していた。序盤から守備での対応を迫られたいわき。浮き球やルーズボールへの処理が甘くなり、前半40分に失点してしまった。

 いわきは3バックの攻撃的な布陣。鈴鹿に限らずJFLのどのチームもいわきの攻撃力を警戒しており、守備が鍵を握る。GK坂田大樹も「相手が3バックの穴を突いてくることは分かっている。守備陣が集中力を高めて、しっかりと声を掛け合えば対応できる」と修正点を口にした。

 リーグ戦全15試合の折り返しとなる試合で敗れ、J3昇格圏外の5位に後退した。攻撃面は爆発力がある半面、失点数も多いのが現状。J3昇格に向け、MF前田は「相手が講じてくる対策を上回り、持ち味の攻撃力を生かしたサッカーで勝利をつかんでいく」と誓った。