いわきFC、ホンダとドロー MF日高、古巣相手に後半同点弾

 
【いわき―ホンダ】後半36分、同点のシュートを決め、仲間に駆け寄るいわきの日高(左)とバイロン=いわきグリーンフィールド

 (1日・いわきグリーンフィールドほか=3試合) いわきFCは、いわき市のいわきグリーンフィールドでホンダFCと対戦、1―1で引き分けた。通算は4勝2分け5敗の11位。今季は残り4試合で、J3昇格圏内の4位ホンダとは勝ち点6差となった。いわきは次戦の8日、同フィールドで松江シティFCと対戦する。午後1時開始予定。

 いわきのMF日高大が古巣ホンダを相手に輝きを放った。「(浮き球のクロスに)余裕を持って合わせることができた」と、後半の同点弾でチームに貴重な勝ち点1をたぐり寄せた。

 2018(平成30)年までホンダに在籍し、JFL優勝やベスト11選出も経験した日高。昇格でようやく巡ってきた古巣との対戦に「相手は共にプレーした戦友たち。持ち味を発揮しようと意気込んでいた」と気持ちを高ぶらせて試合に臨んだ。

 この試合ではキャプテンマークも託され、「ホンダは勢いのあるチームが苦手。いわきらしい積極性を出せば、優位に戦える」と幾度となく攻め上がった。その攻め上がりが生きたのが後半36分。敵陣深くまで駆け上がると、味方クロスに冷静に左足を合わせた。

 今季は残り4試合。J3昇格に向けては依然厳しい戦いが続く。昨季王者と互角の戦いを演じたが、日高は「勝つためには最後の決めきる力が足りない。順位を気にせず1試合1試合を勝ちたい」と気を引き締める。

 バイロン、高い技術健在

 いわきのFWバスケス・バイロンが約1年ぶりに公式戦のピッチに戻ってきた。相手を手玉に取る巧みなボールさばきは健在で、「仲間と喜べたり、観客の反応があったりと、感動した」と試合ができる喜びをかみしめた。

 チリ1部リーグに期限付きで移籍していたが、10月からいわきに戻った。出場の機会には恵まれなかったが、自宅での練習は続けていたという。ホンダ戦では、バイロンがボールを持つと、その後の展開に期待する観衆のどよめきも起きた。「いい意味でサポーターの圧を感じた。次戦からはしっかり勝ちきりたい」とリーグ終盤戦に向けた決意を口にした。