外出自粛でビタミンD低下 いわきFC斎田医師、けが増加の恐れ
サッカーいわきFCのチームドクター斎田良知医師(45)は9日までに、コロナ禍の外出自粛が人体のビタミンD低下につながるとの研究成果を発表した。いわきFC選手の血中濃度データから解析した。ビタミンD不足は骨折や肉離れなどのけがの増加を招く恐れがあり、斎田医師は「コロナ禍の外出減少は一般人にも当てはまる。骨がもろくなりやすい高齢者や妊婦は特に注意してほしい」と話している。
ビタミンDは、日光を浴びると人体でつくられるビタミン。斎田医師は選手7人を対象に、2018年シーズンと今季の血中濃度を比較。その結果、18年は冬より春が濃度が増えたのに対し、新型コロナで屋外練習や試合の機会が少なくなった今季は春に濃度が減少した。
斎田医師はビタミンD不足を補うため〈1〉散歩など日光を浴びる機会を増やす〈2〉レバーや青魚などビタミンDを多く含む食品を食べる―などの予防策を提唱する。
斎田医師の論文は、10月に英国のスポーツ科学雑誌に掲載された。
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