いわきFC、22日・大一番!ホーム最終戦 残り連勝なら自力昇格

 
三重戦の勝利に向け、実戦さながらの緊張感で調整するいわきの選手=19日午前、いわき市

 サッカーJFLのいわきFCは22日午後1時から第29節として、いわき市のいわきグリーンフィールドでヴィアティン三重と対戦する。21日に先行して行われたJFL第29節の4試合の結果、いわきは残り2試合を全勝すればJ3への自力昇格が可能となった。「勝利にこだわる」。選手らは今季最後のホーム戦でサポーターの応援を力に、J3入りを目指すライバルとの大一番に臨む。

 いわきにとって三重は、2016(平成28)年の全国社会人選手権で敗れ、JFLへの飛び級昇格を阻まれた因縁の相手でもある。今月はともに無敗で、勝ち点20で並ぶライバルとの一戦を前に選手は集中を高める。MF平沢俊輔選手(26)は「昇格に向けて生きるか死ぬかの戦いはわくわくする。勝利にこだわりたい」と闘志を燃やす。

 いわきFCフィールドで19日に行った最後の公開練習では、選手が決戦に向けてパスワークなどを確認。MF日高大選手(25)は「昇格が手に届く位置になり、あとは勝つだけ。全員が意識を高く保っている」と手応えを語った。

 一時は2桁順位に沈んだいわき。今月は2勝1分け、直近2試合はともに3得点と調子は上向きだ。田村雄三監督(37)も「悔しい試合を経験して、チーム全体にスイッチが入った。良い流れだ」と自信をにじませる。

 いわきを見守り続けたサポーターは、昇格争いを左右する一戦に胸を躍らせる。同市の会社員、男性(28)は、3得点した前節を観戦。「今の勢いなら昇格できる。いわきがJ3に行けば地元も盛り上がる。力を出し尽くしてほしい」とエールを送った。

 J3圏内4位、勝ち点差2

 21日に行われたJFL第29節で、前節終了時点でいわきより上位にいた鈴鹿とホンダがともに引き分け、仙台が敗れたため、いわきはJ3昇格圏内の4位と勝ち点差は2。残りの三重と宮崎に連勝すれば、J3昇格条件となる全体4位以内と「百年構想クラブ」の認定を受けたチームのうち2位以内が確定、J3昇格を確実にする。

 いわきは2連勝できなくても、残り2試合で勝ち点2以上を取れば、他チームの結果次第で昇格できる可能性がある。