【J3昇格へ・6年目の再挑戦】新戦力 「選手の強み生かす」

 
新体制発表会に臨んだ新加入選手8人。Jクラブ経験者ら実力者が加わった

 「獲得した選手を含め、選手の強みを生かしたい」。いわき市で1月31日に開かれたサッカーいわきFCの新体制発表会で田村雄三監督(38)は力を込めた。昨季果たせなかったJ3昇格に向け、チームは8人の新戦力を補強した。発表会から見えた新しいいわきFCを読み解く。

 J2京都のDF江川慶城(げんき)選手(20)をはじめ、各ポジションにJクラブ経験者を取得した。青森山田高で全国高校選手権優勝を経験したMF嵯峨理久選手(22)=仙台大出身=など、大学出身の実力者も加わった。

 江川選手は「ポジションを取って試合に出たい」と貪欲にレギュラーを狙う。首脳陣からは持ち前の元気で守備陣を統率する役割を期待されている。「誰よりも挑戦者の気持ちでやらないといけない」と受け止める。

 田村監督は選手の力を「横一線」と話す。実力の高い新戦力加入による競争の激化も狙いの一つだ。全体練習が始まって約2週間、すでに新加入組が積極的に選手と一緒に意思疎通を図る場面も多いという。新主将のMF山口大輝選手(23)は「日ごろからの競争で、相乗効果が生まれるはず」と話す。

 新体制発表会の様子動画に、ユーチューブで公開

 いわき市のポレポレシネマズいわき小名浜で1月31日に開かれたサッカーいわきFCの新体制発表会では、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、収容人数の50%未満に入場を制限するなど感染防止策を講じた。

 参加者を事前に募り、サポーターやスポンサー関係者ら約80人に限定した。また動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信と終了後の動画公開を行い、1日現在で延べ約7000人が視聴している。発表会の動画はURL(https://youtu.be/GeGsaoXybZg)から視聴できる。