【コラム】WALK TO THE DREAM-66 開幕に向けて

 

 ◆いわきスポーツクラブ・大倉智社長

 ◆J3昇格へ原点に返る

 昨年初めて同一カテゴリーに残留し、Jリーグに届かなかった。その反省から、いろいろと考える時間をいただいた。今年はスローガンに掲げた、成長と挑戦を貫くため原点に返って鍛錬に励んでいる。14日の開幕戦に向けて選手の士気は高まり、一体感がでてきた。

 Jヴィレッジで2月28日に行われた復興支援試合で、開幕前に上のカテゴリーの福島ユナイテッドFCと対戦できたことは、開幕に向けた最高のシミュレーションになった。

 ストレングス(筋力強化)と練習は、チーム発足時の貪欲さ、アグレッシブさを思い起こさせるほど質、量ともに充実している。初心に戻るだけではない。選手への要求も高くなっている。その上で戦術や戦略を練り、魂の息吹くフットボールで「勝ち」にこだわるチームにしていく。

 新型コロナ禍で制約のある中、32試合の長丁場になる。選手の成長欲求にも応えつつ年間を通じてトレーニングを積むことで、選手もチームも成長していく姿を見せたい。日々の成長が勝点3を生み、その積み上げが昇格へとつながると信じる。シーズン後に、ファンの皆さんと喜びを分かち合いたい。

 もちろん優勝を狙うが、2チーム増えた百年構想クラブのチームとJ3昇格を懸けた戦いになる。互いに落とせない真剣勝負ができると思うとワクワクするし、その重圧に打ち勝っていかないとならない。

 さらに、今年は皆さんの近くで試合できる機会が多い。勝ちにこだわり、面白いと思われる試合をするのが大前提。常に次に希望の持てる試合を見せたい。昨年は本当に悔しい思いをした。面白さも失わず、「勝つ」意識をもっともっと前に出していく。原点回帰し、J3昇格を狙う新たな挑戦がまた始まる。

おおくら・さとし 川崎市出身。早大商学部卒。現役時はJリーグの柏レイソルやジュビロ磐田などでFWで活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、2015年12月から現職。51歳。