「夢もたらす存在に」 ドーム・安田CEO決意

 
「いわきFCの倒れないサッカーを見せたい」と語った安田会長

 東日本大震災から丸10年となった11日、サッカーいわきFCの追悼行事に出席したいわきスポーツクラブの親会社ドームの安田秀一会長・CEO(最高経営責任者)は、福島民友新聞社の取材に対し、「困難を乗り越える姿を体現するチームをつくりたい」と語った。

 ―震災から10年がたった。
 「あっという間の10年間だった。いわき市や双葉郡は、復興途上で新型コロナに見舞われた。困難が続く今だからこそ夢をもたらす存在にならないといけない」

 ―徐々にいわきFCの観客が増えている。
 「コロナ禍で世界中のスポーツクラブが大変な中、集客に限らず新しい価値を生み出さないといけない。新たなチャレンジをする時だと感じている」

 ―いわきFCが果たすべき役割とは。
 「震災地域から生まれたチームとして、いわきFCの原点の倒れないサッカーを見せたい。人類が困難から立ち上がる象徴になるようなチームを目指す」