敵地で進化、いわきFC連勝 躍動する新2トップ

 
【ホンダロック―いわき】前半6分、先制点を決めるいわきのFW鈴木(左から2人目)=宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場

 (21日・宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場ほか=7試合) いわきFCはアウェーの宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場で、ホンダロックSCに2―0で快勝した。通算成績は2勝0敗で2位。いわきは次節の28日、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)で今季JFLに昇格したFC刈谷と対戦する。午後1時開始予定。

 鈴木、主導権つかむ先制点

 JFL1年目の昨季はアウェーで苦戦したが、今季のいわきは違いを見せた。攻守がかみ合い、今季から採用した2トップが機能した。JFL出場通算100試合目に先制点を決めたFW鈴木翔大は「アウェーで勝てたことが大きい。今季初ゴールで勝利にも貢献できた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 ホンダロックは序盤から守備を固めてきたが、鈴木のゴールで出鼻をくじいた。相手DFのマークを外す動きに定評がある鈴木が前半6分、DF嵯峨理久のクロスを直接シュートしてゴールを決めた。鈴木とコンビを組むFW古川大悟も得点し、2トップの2人で試合を決めた。鈴木は「自分たちのプレーで攻撃を活性化させ、『前へ前へ』と推進力を出すことが役目。課題はしっかりと決めきること」と力を込めた。

 守備面では開幕戦でカバーリングに課題を残したが、GK坂田大樹を中心とした連係で修正、チームの成長を証明した。鈴木は「取るべき選手が得点し、しっかりと守って勝てたのが収穫。試合に没頭して勝利を重ねていく」と長いシーズンを見据えた。

 古川が2戦連続弾

 後半1分に追加点を決めたいわきのFW古川大悟は、開幕戦の先制弾に続き2試合連続ゴール。新加入らしく貪欲なプレーが結果に結び付いている。

 自陣からのFKでMF山下優人が即座に敵陣のゴール前にボールを蹴り出すと、相手GKのミスを誘い、古川が決めきった。古川が得意とする相手守備陣の裏への抜け出しが発揮された。

 「自分のプレースタイルはいわきFCそのもの」と話す古川。常にゴールを狙いチームに勢いをもたらしている。古川は次戦に向け、「勝利のため次も走り抜き、得点できるよう頑張る」と意気込んだ。