いわきFC、開幕3連勝 168センチの金がヘディング2発

 
【いわき―刈谷】前半30分、2点目のゴールを決めて仲間と喜ぶいわきのMF金(左から2人目)=いわきグリーンフィールド

 (28日・いわきグリーンフィールドほか=4試合) いわきFCは、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)でFC刈谷に2―0で勝利した。開幕3連勝を飾り、暫定で首位に立った。

 いわきは次節の4月4日、味の素フィールド西が丘(東京都)で東京武蔵野ユナイテッドFCと対戦する。午後1時開始予定。

 開幕から無傷の3連勝で、首位に浮上したいわき。昨季の課題だったセットプレーを起点とした得点で勝利を引き寄せた。田村雄三監督も「今までと違い、セットプレーから2点を取れたのは良かった」と選手たちをたたえた。

 2点ともヘディングで得点を奪ったMF金大生は「球際で負けない自分の持ち味を出せた」と満面の笑み。いずれもMF山下優人からの浮き球に反応してのゴールだった。金は鋭い動き出しでゴール前に詰め、168センチと小柄ながら高さのある相手に競り勝った。3得点で得点ランキング1位タイとなり「今後も得点に絡み、圧倒して勝ち進みたい」と表情を引き締めた。

 昨季はCKやゴール前で得たFKで得点できない場面が目立ったいわき。今季は反省を生かし、ゴール前での位置取りやキックの瞬間に動き出すタイミングなどを練習で入念に確認しており、本番でも生きた。

 「3連勝で良いスタートダッシュを切れたと思っている」と語った金。いわきが昨季との違いを結果で証明し、順調な滑り出しを見せている。

 山下、正確に得点演出

 いわきのMF山下優人は2アシストを挙げて勝利に貢献し、「雨だったが、良いボールが蹴れた」と充実感をにじませた。

 2点目につながったCKでは仲間の動き出しを予測してボールを蹴り込み、ゴール前に詰めたMF金大生にぴたりと合わせた。「前線の選手がうまく中に入ってくれると信じていた」と振り返る。

 CKのキッカーを多く任されるなど、左足からの正確なキックに定評がある山下。「勝敗を分ける場面で貢献できる選手になりたい。アシストをもっと増やしていきたい」と力を込めた。