いわきFCアウェーでドロー 後半反攻、MF・山下同点弾

 
【大阪―いわき】後半16分、同点ゴールを決め仲間から祝福されるいわきのMF山下(右)=服部緑地陸上競技場

 (24日・服部緑地陸上競技場ほか=3試合) いわきFCは、アウェーの服部緑地陸上競技場(大阪府)でFC大阪と対戦し、1―1で2戦連続引き分けた。通算成績は3勝2分け。順位は暫定4位。いわきは5月1日の次戦、ホームのいわきグリーンフィールドで鈴鹿ポイントゲッターズと対戦する。午後1時開始予定。

 前線からの激しいプレスを持ち味とする好戦的なチーム同士の対決は1―1の痛み分け。いわきはMF山下優人の今季初ゴールで引き分けに持ち込んだ。

 1点を追う後半、FW平岡将豪ら攻撃的な3選手を投入して反撃に転じた。田村雄三監督は、リードした大阪は攻撃の手が緩むとにらみ、後半開始から一気にギアを入れるよう指示。前掛かりになることで追加点を奪われる可能性もあったが、「自分の役割を決めつけず、全員でボールを奪おう」と選手のスイッチを入れた。

 すると後半16分、敵陣での混戦からMF山口大輝が抜け出し、すぐさま右サイドに展開。MF金大生がゴール前にクロスを上げると4選手が走り込み、フリーの山下が右足で落ち着いてゴールネットを揺らした。「前線で顔を出す動きを続けていた。得点を取りたいと思っていた」。山下は連動した動きがゴールに結び付いたことを喜んだ。

 2戦連続引き分けとなったが、5戦いまだ負けなし。山下は「上位チームとの難しい試合が控える。勢いを落とさず自分たちの良さを出したい」と表情を引き締めた。

 DF奥田、失点を反省

 「立ち上がりのミスからの失点で難しい試合にしてしまった」。2試合連続で先制を許し、いわきのDF奥田雄大は反省した。

 試合開始早々、ロングボール1本で決定機をつくられゴールを決められた。その後は体を張った守備で大阪の攻撃を防ぎ、立て直した。J2徳島(現J1)から今季加入した奥田は「(いわきは)若く活気のあるチーム。自分の能力も引き伸ばしていきたい」とさらなるレベルアップで勝利を誓った。