いわきFC圧勝、準決勝突破 天皇杯県予選、福島Uと決戦へ
天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権県代表決定戦・第26回県サッカー選手権大会は29日、いわきFCフィールド(いわき市)で準決勝が行われ、いわきFCが12―1でメリーを下し、決勝に進んだ。
決勝は5月9日、とうほう・みんなのスタジアム(福島市)で行われる。いわきFCと特別シードの福島ユナイテッドFCが対戦する。午後1時4分開始予定。
準決勝から登場した特別シードのいわきが、雨に対応したロングボール主体の攻撃を仕掛け、大量12得点で快勝した。ただ、試合後の選手からは「ユナイテッドに勝ちたい」との言葉が目立ち、福島ユナイテッドFCとの決勝に向けて気を引き締めていた。
いわきは控え組中心のメンバーで試合に臨み、前半だけでハットトリックを決めたFW岩渕弘人は「FWとして仕事ができることを見せられた」と胸を張った。
ただ、失点の場面ではミスもあった。前半12分、自陣内で相手のロングスローに対応できず、ゴール前にこぼれたボールを押し込まれた。
「普段の練習で取り組んでいるプレー。(本番を想定して)どこまで自分事として練習していたのかを考えてほしい」。田村雄三監督は大勝の中でも選手に反省を促した。
選手は決勝に向けて並々ならぬ闘志を燃やす。2月に行われた親善試合で福島ユナイテッドFCに0―1で敗れたからだ。岩渕は「完敗だった。あの敗戦を機に厳しく練習をしてきた。その練習がリーグ戦でも生きている」と話し、決勝で雪辱を期す。
1日と5日のホーム有観客
いわきFCを運営するいわきスポーツクラブは29日、いわきグリーンフィールド(いわき市)で行われるホーム2試合(5月1日、5日)を予定通りに観客を入れて実施すると発表した。
いわきは1日に鈴鹿ポイントゲッターズ、5日に高知ユナイテッドSCと対戦する。2試合とも午後1時開始予定。