いわきFC2発、鈴鹿破り3位に浮上 交代ぴたり、平岡決勝弾
(1日・いわきグリーンフィールドほか=6試合) いわきFCは、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)で鈴鹿ポイントゲッターズと戦い、2―1で勝利した。通算成績は4勝2分け。鈴鹿を抜いて3位に浮上した。いわきは5日の次節、同フィールドで高知ユナイテッドSCと対戦する。午後1時開始予定。
J3昇格を目指す「Jリーグ百年構想クラブ」同士の戦いは、選手交代が攻撃で機能したいわきに軍配が上がった。今季初ゴールが決勝点となったFW平岡将豪は「ようやく決められた。気持ちで押し込めた」と喜びをかみしめた。
動き出しの駆け引きを制した。後半41分、右サイドのMFバイロンが利き足の左足にボールを持ち直した瞬間、平岡がゴール前に走り込む。平岡はクロスの落下地点に素早く入り、頭で合わせた。「当てた瞬間、入ると思った」。動きが遅れた相手DFは、競り合うこともできなかった。
チームの戦術が光った試合だ。前半はFW鈴木翔大、岩渕弘人の先発2トップを中心に空中戦でかき回して相手DF陣の体力を奪い、後半への布石に。「後半は相手の足が止まっていわきのペースになる」との田村雄三監督の読み通り、後半11分に2トップを平岡と古川大悟に交代すると、試合の流れは一気にいわきに傾いた。田村監督は「4人のゴールでもある」と全員の労をねぎらった。
いわきはこれで3位に浮上。昇格レースで鈴鹿を一歩リードした。平岡は「このまま無敗を貫きたい。中3日しかないが、次戦もしっかり勝ちたい」と前を見据えた。
嵯峨、ピンチ救う同点ゴール
いわきのDF嵯峨理久は同点ゴールを決め、逆転の足がかりとなった。「チームのために決められた」と笑顔を見せた。
「負けてはいたが後半は自分たちのペース。チャンスはあると思っていた」。後半27分、コーナーキックの流れからパスを受け、2タッチで相手をかわして左足を一閃(いっせん)。ボールはゴール右隅に突き刺さった。
嵯峨は今季2点目。第5節でも同点ゴールを決めており、勝負強さが目立つ。「守備もきっちりこなしながら、結果につながるプレーをしたい」と誓った。
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