無敗いわきFC、高知に競り勝つ FW吉沢、途中出場即決勝ゴール

 
【いわき―高知】後半33分、決勝点となるゴールを決めて喜ぶいわきのFW吉沢=いわきグリーンフィールド

 (5日・いわきグリーンフィールドほか=7試合) いわきFCはホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)で高知ユナイテッドSCと対戦、3―2で勝利した。FC大阪に勝ち点で並び、得失点差で大阪を抜き暫定2位に浮上した。いわきは15日の次節、アウェーの豊橋市岩田総合球技場(愛知県)で、FCマルヤス岡崎と対戦する。午後1時開始予定。

 豪快ヘッド「結果残したかった」

 いわきは後半から途中出場したFW吉沢柊のゴールで勝利をつかんだ。「少しでも結果を残したかった」。ピッチに入ってからわずか1分後の決勝弾だった。

 後半33分、吉沢が相手DFの裏に抜け出し、DF日高大のクロスにダイビングヘッドで合わせ、ゴールに押し込んだ。吉沢はJFL初得点。ゴールが決まると、両手を広げて喜びを爆発させ「やっと決められた」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 いわきは前節のFW平岡将豪に続き、途中出場の選手が決勝点を決める好循環が続いている。「『こいつを使いたい』という積極的な理由から送り出している。交代選手が結果を出すのはうれしい」。田村雄三監督も満足げだ。この日は2点を先制した後に停滞した攻撃を修正するため送り出された吉沢。「点を取ってこい」との言葉通り、ゴールで応えた。

 5月に入り、暫定2位に浮上したいわき。17チームのうち、いまだ負けなしはいわきのみ。首位ホンダFCは今節で青森に初黒星を喫し、ホンダとの勝ち点差は2に肉薄した。

 軽快、古川2得点

 いわきのFW古川大悟は2ゴールを決め「自信につながる」と喜んだ。前半2分にCKのこぼれ球を流し込むと、同13分にはMF山口大輝のシュートのこぼれ球に反応した。

 2点とも動き出しや位置取りの良さから生まれたゴールだ。味方のシュートコースを空けるため、相手のマークを引き寄せる動きも際立った。古川は「大輝君がうまくスペースを使ってくれた。練習通りだった」と仲間に感謝した。