観客、太鼓や拍手で選手後押し 天皇杯サッカー、新型コロナ対策

 

 サッカーの天皇杯JFA第101回全日本選手権県代表決定戦・第26回県選手権大会は9日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで決勝が行われ、いわきFC(JFL)が福島ユナイテッドFC(J3)に2―0で勝ち、5年連続5度目となる天皇杯本戦への切符を手にした。

 有観客となったとうほう・みんなのスタジアムには1103人が来場。新型コロナウイルス感染対策として大声は禁止となり、太鼓やメガホン、拍手で選手を後押しした。

 いわきのサポーターの会社員の男性(38)=いわき市=は「走り負けずボールをつなげていた。福島をライバル視しているので、勝てて良かった」と勝利を喜んだ。JFLでは無敗と好調のチームに対し「J3に昇格して福島と戦ってほしい」と期待した。

 福島のサポーターの団体職員の男性(63)=福島市=は「技術でいわきの速さや強さを上回れると期待していたが、残念だった」と肩を落とした。それでも「チームはコロナで苦しんだ。前節のリーグ戦も含め、戦う姿を見ることができて本当に良かった」と健闘をたたえた。