拍手や手拍子、いわきFC選手に力 サポーター「リーグ戦に期待」

 
手拍子や看板で応援するサポーター=いわきグリーンフィールド

 いわき市のいわきグリーンフィールドで22日に行われたサッカーの天皇杯全日本選手権1回戦。本県代表のいわきFC(JFL)は宮城県代表のソニー仙台FC(同)に惜しくも敗れたが、サポーターらは小雨の降る中、PK戦までもつれる一進一退の攻防を見届けた。

 会場には700人を超える観客が訪れた。新型コロナウイルス感染防止のため、歌など声を出しての応援が禁止となった。試合が始まると、太鼓の音が鳴り響く中、サポーターが手拍子や大きな看板を掲げるなどして選手を後押しした。

 いわきは1―2で迎えた延長戦終了間際、同点ゴールを決め追い付いたが、PK戦で敗れた。過去2度の対戦でいずれも負けているソニー仙台を相手に最後まで食い下がった選手ら。「よく追い付いた」「前半のうちにゴールを決めてほしかった」。試合後のサポーターは悔しさをにじませながら選手の粘りをたたえた。いわき市の会社員の男性(47)は「最後まで諦めない姿勢が見られた。毎週のリーグ戦を楽しみにしているので、切り替えて頑張ってほしい」と活躍を期待した。

 先制ゴールを決めたいわきのDF日高大選手は「勝利を届けられず申し訳ない。サポーターの温かい拍手にこれからも頑張らなければと思った。リーグ戦のプレーで応援への感謝を伝えていく」と前を向いた。