大倉社長コラム〈69〉WALK TO THE DREAM 「ISAA」

 

 ◆いわきスポーツクラブ・大倉智社長

 ◆運動楽しさ感じ成長を

 双葉郡がいわきFCのホームタウンになって2年目となる。首長やスポンサーの方々と話す機会も増え、地域の現状や課題を聞くことが多くなった。双葉郡を身近に感じてきている。

 一方でコロナ禍も今年で2年目。子どもたちを対象にした「いわきスポーツアスレチックアカデミー(ISAA)」など多くのイベントを展開したかったが、なかなか実施できずにもどかしい思いをしている。

 今後はJヴィレッジスタジアムでの試合も増える。より多くの人に試合を見てもらうためにも、双葉郡の方がいかにクラブを身近に感じてくれるかどうかが大切だ。もっと地域の皆さんと触れ合う必要がある。

 その触れ合いが地域の課題解決の一助になればという思いもある。いわきスポーツクラブは「スポーツによる社会価値の創造」を企業理念に掲げている。それはつまり「人づくり・まちづくり」。スポーツを通じて地域の健康に貢献したい。

 日本は他国に比べ、小さいころは部活などでスポーツに取り組んでいても、どこかでやめてしまう傾向が強いように感じる。原因は人それぞれだが、それはとてももったいないことだ。

 ISAAは投げる、走るなどの総合的な運動、スポーツに取り組む内容になっている。夢中になれるのであればサッカーでなくても良い。まずは体を動かすことを好きになってほしい。

 また、私たちは子どもを良い・悪いで簡単に評価しないことも提唱している。部活で指導者から虐げられてしまったら、もう続けたいとは思わないだろう。

 私たちはプロスポーツクラブだが、スポーツはプロだけのものではない。ISAAに参加した子どもたちが体を動かす喜びにあふれた大人に成長してほしい。そうすれば世の中が少し、良い方向に変わると思う。

 おおくら・さとし 川崎市出身。早大商学部卒。現役時はJリーグの柏レイソルやジュビロ磐田などでFWで活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、2015年12月から現職。52歳。