いわきFC今季初黒星 17戦目、ティアモ枚方との再開試合1-2

 
◆【いわき―枚方】前半27分、追加点を許し肩を落とすいわきの選手たち=枚方市立陸上競技場

 (14日・枚方市立陸上競技場=1試合) 首位のいわきFCは、アウェーの枚方市立陸上競技場(大阪府枚方市)でFCティアモ枚方との再開試合に臨み、1―2で敗れ、今季初黒星を喫した。通算成績は11勝1敗5分けで首位を維持している。先月18日、0―1となった後に雷のため前半23分で中止となった試合を、中止時点から再開した。いわきは次戦の22日、朝日ガスエナジー東員スタジアム(三重県東員町)でヴィアティン三重と対戦する。午後3時開始予定。

仕掛けた攻勢、遠かった2点目

 「中断前の悔しさを表すことのできた試合だったが、これだけ攻めても2点目、3点目が取れないのは自分たちの弱さ」。ゲームキャプテンを務めたいわきのFW鈴木翔大は、リーグ戦折り返しとなる試合で喫した初黒星をそう振り返った。

 7月18日、同じ枚方市立陸上競技場で開かれた枚方戦は、雷でいったん中止となるまでの約20分間、防戦一方となった。枚方が9本のシュートを放ち先制点を決めたのに対し、いわきはシュート1本にとどまった。

 0―1の時点で再開されたこの日。いわきはうって変わって果敢に攻めた。前半に追加点を許しても前向きな気持ちは途切れず、後半に入ると枚方の2倍以上となる7本のシュートを放った。しかし、何度も決定機をつくりながら2点目を奪うことはできなかった。

 雷による中止を前向きにとらえて立ち直る強さを見せたが、決定力不足という課題が浮き彫りになった。鈴木は「一つのプレー、一つの決定機をものにする力というのは、リーグ優勝に向けて必要になってくる」と話した上でこう続けた。「今回の負けを意味のあるものにできるかどうかは、自分たち次第。『あの負けがあったからこそ、その後連勝が始まったよね』と言ってもらえるよう、生かしていきたい」

「もっと決められた」悔やむ谷村

 「もっと何点も決めることができたはずの試合だった」。後半から出場してゴールを決め、首位チームの意地を見せたMF谷村海那だが、自らの決定力不足を悔しがりながら試合を振り返った。

 MF平岡将豪からのスルーパスで相手GKと1対1の形になると、右足で冷静に押し込んだ。その後も相手ゴール前で好機をつくったが、あと1点が奪えなかった。最後にしっかり決めきる力を養おうと、これまでもシュート練習に力を入れてきたが「もっとシュートの質を上げていきたい」と言葉に力を込めた。