いわきFC無得点ドロー 岩渕が果敢なドリブル、仕掛け続ける
(29日・春野総合運動公園球技場ほか=5試合) サッカーJFLのいわきFCは、アウェーの春野総合運動公園球技場(高知市)で高知ユナイテッドSCと対戦し、0―0で引き分けた。通算成績は12勝1敗6分けで首位を維持した。いわきは次戦の9月5日、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)でFCマルヤス岡崎と対戦する。午後3時開始予定。
気温が33.5度まで上がった高知市。後半から途中出場したいわきのFW岩渕弘人は、相手DFが相当疲れていることに気付いた。「どんどん仕掛けていくべきだと感じた」。自らドリブルで駆け上がり、動きの鈍いDFを巧みな切り返しでかわした。
昨季は開幕戦で先制点を挙げるなど活躍。豊富な運動量でチームに貢献してきたが、今季はここまで満足できる結果は出せていない。だからこそ「リーグ後半戦は結果にこだわりたい」と、ゴールには強い思いを持って臨んだ試合だった。
積極的なドリブルを仕掛けながら、味方クロスに合わせてゴール前に出ることを心掛けた。「タイミングが合わなくてもこぼれ球を押し込むこともできる。とにかくゴール前にでなければ始まらない」。得点こそできなかったが、試合終了まで相手ゴール前で果敢に攻め続けた。
いわきは8月のアウェー3連戦を1勝1敗1分けで終え、9月5日には7月以来のホーム戦に臨む。「今日のような積極的なプレーをゴールにつなげ、チームに貢献したい」と岩渕。この日得た手応えを糧に、ホームの大勢のファンに勝利をプレゼントする。
日高「勝たないと」
「アウェーで引き分け、勝ち点1を取ることができたのは収穫。だが、こういう試合で勝たないと最後の優勝争いで響いてくると思う」。ゲームキャプテンを務めたDF日高大は、自らに言い聞かせるようにつぶやいた。
決定力と共に、守備の面でも課題を感じている。攻める時間帯が増えた後半、相手のカウンター攻撃などから失点につながりかねない危ない場面がいくつかあった。
リーグ首位にいるが、気持ちは常に挑戦者だ。「おごりを見せると足元をすくわれる。常に挑戦者の気持ちで、もっと体力を付けていわきらしいプレーを見せていきたい」。一戦一戦を大事に戦った先にリーグ優勝があると信じている。
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