いわきFC、J3へ 25日正式決定、4位以内で昇格条件クリア

 
勝利でJ3昇格を確実にし、サポーターと喜ぶいわきFCイレブン=3日午後、Jヴィレッジスタジアム

 サッカーJFLのいわきFCは3日、Jヴィレッジスタジアム(広野町)で行われたリーグ戦第29節で、東京武蔵野ユナイテッドFCを3―1で下した。いわきは勝ち点を「58」に伸ばし、来季のJ3参入を確実にした。25日に開かれるJリーグ理事会で正式決定する。

 試合は前半21分、いわきのMF山下優人のシュートがFW鈴木翔大に当たってコースが変わり先制。同39分にはFW古川大悟が相手GKをかわし、2点目を挙げた。後半22分に1点を返されたが、同33分にFW吉沢柊が得点し、突き放した。

 参入に必要なJ3ライセンスの交付を受けていたいわきは、この日の勝利で「全体の4位以内かつ百年構想クラブの中で2位以内」の昇格条件を確定させた。

 ゲームキャプテンを務めたMF山下は「今季の目標だったので決まって安心した。何としてもホームで勝って、サポーターと一緒に喜びを味わいたかった」と声を弾ませた。

 田村雄三監督は「(J3参入は)選手の頑張りもあるが、日ごろからのサポーターやスポンサーの支えがあったからこそ」と感謝の言葉を述べた上で「参入に満足せず、今季の優勝を目指す」と今後を見据えた。

 いわきは2016(平成28)年に本格始動し、県2部リーグから毎年のようにカテゴリーを上げてきた。昨季はJFL7位でJ3参入を逃したが、2度目の挑戦で念願のJ参入を果たす。来季J3には、いわきと福島ユナイテッドFCの県勢2チームが参戦する。