いわきFC4連勝、奪首 谷村が決勝弾、枚方に雪辱

 
【いわき―枚方】後半12分、決勝ゴールを決めて祝福をされるMF谷村(前)=いわきグリーンフィールド

 (14日・いわきグリーンフィールドほか=5試合) サッカーJFLのいわきFCは、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)で4位のFCティアモ枚方と対戦し、1―0で勝利した。通算成績は19勝7分け3敗。5節ぶりに首位に返り咲いた。また今季の2位以上が確定した。いわきは次節の20日、アウェーのロートフィールド奈良で、11位の奈良クラブと対戦する。午後1時試合開始。

 いわきがホームで枚方に雪辱を果たした。勝利の立役者となったのはMF谷村海那だった。後半から3トップの一角として出場、決勝ゴールで起用に応えた。「『ゴールを決めてやろう』と試合に入った。決められてうれしい」。約2カ月ぶりとなる得点でチームを勝利に導いた。

 枚方は第17節に今季初黒星を喫した相手で、前半は互いに攻め合う展開が続いた。試合が動いたのは後半12分、谷村が右MF嵯峨理久からのクロスに迷わず右足を振り抜き、ゴール左に沈めた。

 MF登録だが今季はFWでの起用が多い谷村。「あの場所が空くのは分かっていた」と、味方FW陣の動きによってできたゴール前のスペースに陣取り、得点につなげる読み通りのゴールだった。

 いわきはこれで5節ぶりに首位に返り咲いた。今季2度目の4連勝で好調を維持し、優勝へ突き進む。谷村は「残り3戦は全勝で優勝する」と誓った。

 射庭、好セーブ連発

 いわきのGK射庭(いば)康太朗が安定したプレーで無失点勝利に貢献した。「全員が体を張って守ることができた」と勝利を喜んだ。

 リーグ3位の得点力を誇る枚方の攻撃に対して好セーブを連発。味方DFへの指示も的確だった。けがで離脱中のGK坂田大樹に代わり、これで4試合連続フル出場。坂田の抜けた穴を十二分に埋め存在感を高めている。

 射庭は「プレー強度など、公式戦でしか感じられないものを経験できている」と手応えを語った。(小磯佑輔)