いわきFC、J3参入正式に決まる 大倉社長「皆さんの光に」

Jリーグは25日、東京都内で開いた理事会で、いわきFC(JFL)のJリーグ入会を承認した。いわきはこれで「J3昇格」に必要な条件全てを満たし、来季のJ3参戦が正式決定した。県内では福島ユナイテッドFCに次ぐJリーグ加盟チームとなる。いわきを運営するいわきスポーツクラブの大倉智社長は「皆さんの光になれるよう全身全霊で頑張っていきたい」と抱負を語った。
いわきは昨年、昇格に必要な条件の「Jリーグ百年構想クラブ」の認定を受け、今年9月にはJ3クラブライセンスの交付を受けた。JFLでは今季第32節を終えて19勝8分け3敗の勝ち点65で首位に立ち「全体の4位以内かつ百年構想クラブの中で2位以内」の条件を確定させていた。理事会では事業収入が1.5億円以上であることや債務超過の有無などが審査された。
Jリーグの村井満チェアマンがオンラインの画面越しに理事会での入会承認を報告。いわき市のいわきFCパークで記者会見した大倉社長は「正直ほっとしている。これまでの道のりで多くのサポーターやスポンサー、行政に支えられた」と感謝の言葉を口にし、「『スポーツを通じて社会価値を創造する』というクラブのビジョンを地域とさらに推し進めていく」と決意をにじませた。
親会社ドームの安田秀一会長・CEO(最高経営責任者)は「プロサッカーチームのある街に生まれてくる子どもたちの、かけがえのない誇りになることなどを胸に抱き、次のステージに向かいたい」とのコメントを出した。
いわきは2016(平成28)年に本格始動し、県社会人リーグからカテゴリーを上げてきた。
昨季はJFL7位に終わり昇格を逃したが、2度目の挑戦で念願のJリーグ入りを決めた。