いわきFCキャンプ2日目、実戦的練習で汗

 
「J2の舞台でもいわきFCのサッカーをぶれずにやる。目指すは一番上」と意気込むMF嵯峨 =30日、鹿児島市・かごしま健康の森公園

 鹿児島市でキャンプ中のサッカーJ2いわきFCは30日、選手が実戦的な練習に汗を流した。練習では気合十分のプレーをみせ、村主(すぐり)博正監督は「練習試合を通して見つかった課題を修正し、戦術を浸透させたい」と話した。

 キャンプ2日目は、ボールキープやセットプレーからのシュート練習などを行い選手の連係を確認。初日の鹿屋体大(鹿児島)との練習試合の課題を修正するミーティングも行いチーム全体で戦術の共有を図った。

 加入2年目で守備の要のDF家泉怜依は鹿屋体大戦について「2失点に絡んでしまい、もっと戦術的な守備の必要があった」と反省。開幕に向け「J2でも最少失点に抑える守備をし、セットプレーでは得点できるよう攻撃参加したい」と話した。

 嵯峨、J2でも積極攻撃参加「得点もアシストも」

 昨季はJ3ベストイレブンにも選ばれ、J2昇格の立役者の一人となったMF嵯峨理久は、今季も大きな活躍が期待される。開幕前まで1カ月を切り、「目指すはもちろん一番上。いわきらしいサッカーをぶれずにやり通す」と意気込む。

 昨季は33試合に出場し、5ゴール9アシスト。持ち味の積極的な攻撃参加から多くの得点を生んだ。J2でも「守備にも全力を尽くすが、得点もアシストもできる限り狙いたい」と頼もしい。右のサイドバックとサイドハーフを主戦場に、最近は左のサイドバックでの出番もあるなどプレーの幅を広げる24歳。「与えられたポジションで全力を尽くすのみ。それに自分のできるポジションの幅を増やせることは成長のチャンス」と前向きだ。

 チームには新たに選手13人が加入し「まだ戦術にずれがある。まずは方向性を一致させることが大事」。チームの平均年齢が22・9歳と若い中、加入3年目の先輩として「率先して新加入選手に戦術を伝えていきたい」と語った。