J2資格へ改修検討 いわきグリーンフィールド、市が方針

 

 いわき市は21日、サッカーJ3いわきFCのホームスタジアムとしての使用を視野に改修方針を示しているいわきグリーンフィールド(いわき市)について、J2の暫定的なライセンス取得に対応可能な工事を検討している考えを明らかにした。Jリーグの「例外規定」の適用を目指し、J2昇格に向けた環境を整える方針だ。

 市が21日の市議会代表質問で方針を示した。今季からJ3に参戦するいわきFCは、リーグで上位に入り順位要件を満たしても、スタジアム問題でJ2以上のライセンスが取得できないという問題があった。

 Jリーグは、一定の要件を備えたスタジアムがある場合、例外規定として5年以内に基準に対応した新たなスタジアムを建設するなどの条件付きで上位ライセンスを取得できるとしている。対応する設備を整えることで、いわきFCが例外適用申請によりJ2資格が暫定的に認められる可能性がある。市によると、グリーンフィールドの改修計画に、ドーピング検査室や記者席など、例外適用申請に必要な諸室の工事を盛り込むことを検討している。

 計画ではこのほか、J3の基準に対応できるように、観客席の2300席から5千席への増加、夜間照明設備の新設、プロスポーツ利用に対応した天然芝の全面張り替え、ビデオ判定やリプレー映像が表示できる大型ビジョンの設置も協議している。市は改修内容が固まり次第、新年度以降の補正予算で事業化を進める考えを示している。

 市はJリーグ参入を機に、いわきFCと地域活性化などで協力する協定を結ぶ方針も示した。