グリーンフィールド、客席5000席に いわき市改修計画

 
いわきグリーンフィールドの改修方針について説明する内田市長

 サッカーJ3のいわきFCのホームスタジアムとしての使用を視野に25日にいわきグリーンフィールドの改修を発表したいわき市の内田広之市長は、観客席増加などの計画内容を示し、「いわき市初のプロスポーツチームを市全体で応援したい」と、支援に向けた考えを語った。隣接する多目的広場も機能を拡充する。

 改修前のグリーンフィールドはJ3の試合会場の基準を満たしておらず、今季ホームとして使用するJヴィレッジスタジアム(広野町)も照明の明るさなどが足りていない。猶予期間が終わる2023年のシーズンまでに対応する必要があったことから、市が地元競技団体などと協議し改修を検討してきた。

 市によると、J3のホームスタジアムとして活用するために、観客席を2300席から5000席に増設するほか、夜間照明設備を新設する。良質で年間を通じて使用可能な天然芝に全面張り替え、大型映像装置も設置する。さらに、例外適用を活用したJ2ライセンス取得の要件に必要なドーピングコントロールルーム室の新設やシャワー室の増設、記者室の設置も進める。

 多目的広場も、グリーンフィールドでプロスポーツ利用が増えることに伴い、活用が増える見通しとなるため改修する。天然芝から人工芝に変更し、簡易照明設備や防球ネットを設置することで市内競技団体や一般市民の利用に備える。

 グリーンフィールド改修に約17億円、多目的広場に約4億5000万円を充てる計画、国の交付金を活用する。内田市長は「いわき市への波及効果を見据え、未来への投資として改修を進めたい」と語った。