異例の「年内」、気合十分...J2いわきFC始動

 
パス回しを行ういわきの選手=26日、いわき市・いわきFCフィールド

 来季からサッカーJ2を戦ういわきFCは26日、いわき市のいわきFCフィールドで、新シーズンに向けて始動した。Jリーグでは珍しい「年内始動」となったが、選手は口々に「楽しみなシーズンになる」などと意気込んだ。

 けが人や去就が決まっていない選手らを除く27人が参加。約2時間の練習に臨んだ。13人が新加入したことから、アップを兼ねたスプリントトレーニングの後は、互いの名前を呼び合いながらパス交換などを行い、笑顔で関係を深めた。その後、ミニゲームと20分間の走り込みをこなした。

 チームは今季よりも約2週間早い始動となった。その早さは選手やコーチとして多くのクラブを渡り歩いた村主(すぐり)博正監督(46)が「経験がない」と話すほどの異例ぶりだ。ただ村主監督は「戦いながら状態を上げるチームもあるが、われわれは開幕から100%で戦う(ため)」と説明。練習前には選手に「J1や代表の選手は休みなくやっている。休む感覚を持っている以上、上には行けない」と呼びかけたという。

 今後は肉体強化を集中的に行う「鍛錬期」を約3週間過ごし、来年1月中旬から実戦的なトレーニングやキャンプを行う。試合数が増えるシーズンを見越して、1週間に3試合をこなす予定だ。今季J3の最優秀選手に選ばれたFW有田稜(23)は「さらに成長できる選手がそろった。楽しみなシーズンになる」と意気込んだ。

 いわきは来年1月22日にいわき市内で新体制発表会を開く予定。開幕戦は同2月18、19日のいずれかに、ホームで同じ昇格組の藤枝MYFC(静岡県)と戦う。開催日やスタジアムなどの詳細は同1月20日に発表される。