J2開幕まであと5週間...いわきFC、調整順調 肉体強化「120点」

 
シャトルランを行ういわきFCの選手ら=15日、いわきFCフィールド

 今季からJ2に挑むサッカーのいわきFCが、2月の開幕に向けた調整を本格化させている。新チーム始動以降、選手は肉体強化を集中的に行う「鍛錬期」を過ごしてきたが、週明けからはより技術的な練習に重点を移す予定だ。「J2でどれだけできるか楽しみ」。調整が順調に進む中、選手は口々に意気込みを語る。

 「体も気持ちも戦う準備ができた」。肉体強化期間の最終日となった15日、昨季全試合出場のMF宮本英治は充実ぶりを口にした。昨季よりもトレーニングの量が増えた鍛錬期を乗り越えた選手の達成感は大きい。穂苅敦ストレングス&コンディショニングコーチも「理想の練習量をこなしてくれた。120点をあげたいくらい」と選手をたたえる。2年目となった走力強化も順調だ。13日には秋本真吾スプリントコーチの提案で練習場所をいわき市陸上競技場に移し、芝よりも反発力のあるトラックで走り込み、正しい走り方の感覚を体に染み込ませた。

 開幕まであと5週間。ここからはボールを使った練習を増やし、技術や戦術を磨く。昨季J3ベストイレブンのMF嵯峨理久は「レベルが上がるJ2でどれだけできるか楽しみ。チームが大切にすることを新加入の選手に伝えていければ良い」と自信を深める。

 開幕戦は2月18、19日のいずれかに、ホームで同じ昇格組の藤枝MYFC(静岡県)と対戦を予定。J2初年度に臨むチームの体制も固まってきており、22日には新体制が発表される予定だ。