県勢未踏のＪ２挑戦へ―。今季からサッカーＪ２を戦ういわきＦＣは２２日、いわき市のスパリゾートハワイアンズで新体制発表会を開いた。「優勝を目指す」。会場に詰めかけたサポーターら約５００人を前に、選手らが力強く意気込んだ。

　装い新たに、今季の新ユニホーム姿で登場したイレブン。来季の加入が内定している３選手を含む１３人が新加入し、顔ぶれは一新された。平均年齢は２２．９歳。昨季より約１歳若くなった。加入内定の３選手については今季リーグ戦に出場できる特別指定選手の登録を行う予定だ。

　昨季に引き続き主将はＭＦ山下優人（２６）、副主将はＭＦ嵯峨理久（２４）が務める。もう一人の副主将には新たにＤＦ遠藤凌（２４）が選ばれた。山下は「最年長のフィールドプレーヤーとしてチームを引っ張りたい。Ｊ２は初めて戦うが、目標は高い方が良い。優勝を目指していきたい」、遠藤は「山下主将をサポートし、チームの目標を達成できるよう、持っている力を精いっぱい発揮する」と語った。

　今季のチームスローガンは「ＲＥＬＥＮＴＬＥＳＳ（リレントレス）　容赦なく、挑み続けろ」。村主（すぐり）博正監督は「選手には『目の前の試合を全力で戦おう』と言っているが、優勝を目指してほしいというのも本音。チーム全員で頑張りたい」と意気込んだ。いわきＦＣを運営するいわきスポーツクラブの大倉智社長は「臆することなくいわきＦＣのフットボールをやっていきたい」と決意を語った。

　試合入場曲にハワイアンズ制作楽曲使用

　いわきスポーツクラブとスパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産は２２日、包括連携協定「いわきワクワクプロジェクト」を締結した。試合の入場曲にハワイアンズ専属バンド「エテネタヒチアンズ」のメンバーがＪ２昇格を記念し作曲した楽曲を使用するほか、同ＦＣファンクラブ会員や観戦客向けのハワイアンズ入場料の割引企画などを実施する。

　新体制発表会の席上締結式が行われ、いわきスポーツクラブの大倉智社長と常磐興産の西沢順一社長が協定書を交わした。