いわきFC、1日・磐田と練習試合 速水、古巣と対戦へ気合十分

鹿児島市でキャンプ中のサッカーJ2いわきFCは31日、1日に行われるJ2ジュビロ磐田との練習試合に向けてトレーニングに打ち込んだ。今季初のJクラブとの対戦に、大倉智社長は「まずは強豪との力の差を体感すること。これは勝ち負けではない。負けたとしても、全力で挑戦して把握できた課題の方が重要だ」と話した。
キャンプ3日目は、セットプレーなど試合を意識した連係を確認した。大倉社長は「磐田戦は選手の前向きな姿勢を見てみたい。新加入選手はアピールするチャンス。選手のパフォーマンスが、チームにどんな化学反応を起こすのか注視したい」と語った。古豪との対戦は、いわきの現状を確かめる試金石となる。
J2ジュビロ磐田との練習試合に闘志を燃やす新加入選手がいる。U―23日本代表だった大卒ルーキーのDF速水修平だ。常葉大(静岡県)への進学前は磐田U―18でプレーしたが、トップチームに上がれなかった悔しさがある。「あの時の思いをばねに大学でサッカーに打ち込んだ。成長を見せる」と"古巣"との対戦を待ちわびる。
静岡県出身。強靱(きょうじん)な体、攻守で発揮される高さのあるヘディングが持ち味。常葉大時代は東海学生1部リーグでベストイレブンに3度輝き、U―23日本代表、全日本大学選抜にも選ばれた。常にプロ入りを意識していたが「大学ではサッカー以外の経験が積めて、人として成長できた」と振り返る。
幼少からの夢であるJリーガーになった。いわきを選んだ理由は「自分に足りない部分を徹底的に磨けて、もっと成長できると確信したから」という。喜びの反面、「これからが勝負」と気を引き締める。
磐田との対戦を心待ちにしていた中、開幕前に練習試合が組まれた。「練習試合では実力を発揮して成長を証明したい」と気合十分。今季は「公式戦20試合以上に出場して攻守でチームに貢献する。開幕スタメンを目指し、結果にこだわって泥くさく戦っていきたい」と前を向いた。(国分利也)
マルべリィと契約
いわきFCを運営するいわきスポーツクラブ(SC)は31日、飲食店などのマルべリィ(いわき市)とビジネスパートナー契約を結んだと発表した。
今季から同社が運営するレストランで、いわきFC応援キャンペーンやいわきFCコラボメニューを展開する予定で、共同企画を通じてファン層拡大や地域の盛り上げにつなげる方針。
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