いわきFC持ち味、磐田相手に攻撃力発揮 速攻から得点につなぐ

 
同点弾を決めたいわきFCのMF谷村(右)=白波スタジアム

 鹿児島キャンプ4日目を迎えたサッカーJ2のいわきFC。1日に行ったJ2ジュビロ磐田との練習試合では攻撃を阻まれる場面もあったが、守備に徹して速攻から得点につなげるなど、持ち味も見せた。

 いわきFCの本来の攻撃力が発揮された瞬間だった。主力選手中心で臨んだ1本目の試合で持ち味の積極的な守備からボールを奪い、加入4年目のMF谷村海那がゴールを奪う。谷村は「自分たちの狙っていたゴールだった」と自信を深め、磐田に対して「身体的な強度や走力は負けていない。プレーの質を高められれば通用する」と手応えも口にした。

 1本目の試合は序盤から磐田に押し込まれ、PKを献上するなど劣勢が続いた。だんだんと落ち着きを取り戻す中、終盤に好機が巡ってきた。守備からボールを奪い、新加入のMF鏑木瑞生が磐田DFの裏に抜け出す谷村にパス。相手GKの動きを冷静に見極め、谷村が右足でシュートを放って得点を決めた。

 高い攻撃力を誇るいわきだが、再三にわたって攻撃を防がれる場面もあった。「課題はボールを奪った後のパスやシュートの質。もっとしっかり練習したい」と谷村。18日の開幕戦が近づく中で「自分が結果を出してチームの勝利に貢献したい」と意気込む。攻撃陣のスタメン争いは激しいが「目標の2桁得点に向け、積極的にゴールを狙っていきたい」とアピールした。(国分利也)

 守備でも手応え

 「序盤は押し込まれたが、相手に慣れてきた中で1点を返せた。課題はあったが、攻撃も何度か良い形ができ、守備でも手応えがつかめた」と1本目の試合でセンターバックを務めたDF遠藤凌は語る。昨季アルビレックス新潟から加入し、今季から副主将となった主力だ。

 PKで先制されたが「選手間で話し合い、ボールを奪えるようになった。守備から得点も生まれており、試合開始から対応できるようにしたい」という。J2初年度だが「目指すはJ2優勝。そのために一つ一つ目の前を試合を戦っていくだけ。まずはしっかり練習を積む」と意気込んだ。