いわきFC、格上磐田に積極攻撃 キャンプで練習試合

 
ジュビロ磐田と練習試合に臨むいわきFCのMF宮本(左)。右端は磐田のMF遠藤=鹿児島市・白波スタジアム

 鹿児島市でキャンプ中のサッカーJ2いわきFCは1日、J2ジュビロ磐田と練習試合を行った。今季初のJリーグクラブとの対戦となり、格上の磐田に押し込まれる場面が目立ったものの善戦した。積極的な守備でボールを奪い、走力を生かした攻撃で得点するなど、いわきらしさも発揮して見せ場もつくった。

 45分間の試合を3本行い、1本目は1―1で引き分け、2本目も0―0と引き分けた。3本目は0―1で敗れた。いわきは主力選手中心と、新加入選手中心の2チームで臨み、2本目の途中で主力中心から新加入中心へと交代した。このうち主力選手中心で臨んだ1本目は、序盤にPKから先制を許したが、終盤に加入4年目のMF谷村海那のシュートで同点に追い付いた。

 村主(すぐり)博正監督は「磐田と比べて技術や精神面が不十分で、力の差を感じた。ボールに向かう主体的なプレーが大事。開幕までに課題を修正し、選手に自信をつけさせる」とした。練習試合に出場したJFAアカデミー福島出身で、加入3年目のMF宮本英治は「試合を重ね、チームとして少しずつ良くなっている」と手応えを口にした。

 元日本代表で磐田のMF遠藤保仁は試合後、「いわきFCは全員がハードワークをすると聞いていて、試合でもそう感じた」と印象を語り「公式戦になれば、より難しい試合になると思うので、良い状態で臨まないといけない」と表情を引き締めた。