いわきFC 新戦力はつらつ、磐田戦で手応え 鹿児島キャンプ

 
リカバリーメニューで調整するいわきFCの選手=2日、鹿児島市かごしま健康の森公園

 鹿児島市でキャンプ中のサッカーJ2いわきFCは2日、前日のJ2ジュビロ磐田との練習試合の疲労も考慮し、ジョギングやボールを使った軽い運動などリカバリーメニューで調整を進めた。

 磐田との練習試合に途中出場した新加入のMF宮崎幾笑(きわら)は「自分たちの強みは発揮できた」というものの「良い形でゴール前まで行けても得点できない。危機感を持って決定力を高めたい」と引き締めた。

 常葉大(静岡県)から今季加入し、センターバックで先発出場したDF速水修平は磐田U―18出身。古巣相手に得意のヘディングを生かして空中戦で強さを発揮し「ゴール前で体を張った守備はできた。ルーキーだが、先輩たちに負けじとスタメンを取る」と意気込んだ。

 鏑木、攻守に存在感増す

 「やはりいわきFCは自分が成長できる場所だ」。拓殖大から今季加入したMF鏑木(かぶらぎ)瑞樹は充実の表情を見せた。前日の磐田との練習試合では先発出場し、同点弾をアシストするなど中盤で活躍。いわき同様にアグレッシブなプレーが持ち味で「ギャップを感じることなくプレーできている」と好調ぶりをアピールする。

 鏑木は千葉県柏市出身。幼少からサッカーを始め、強豪の前橋育英高(群馬県)で部長を務めた。拓殖大ではボランチとして活躍。昨春の関東大学リーグ1部開幕戦での活躍がいわきの目に留まり、練習に参加するようになった。いわきのサッカーは「想像以上に魅力的に感じた」という。

 練習試合では守りでも奮闘。「我慢強く全員で守備ができた」というが、いわきではより攻撃的役割が求められている。さらなるレベルアップに向け「プレーやパスの質を上げたい」と課題を口にした。

 チームは昨季より選手層が厚く、ポジション争いが激しくなってきた。その中で「もちろん開幕スタメンを狙っていく」と語気を強め「まずはチャンスに応えるプレーをみせる。そのために試合や練習を大事にしていきたい」と力を込める鏑木。今季は頼もしい新戦力に注目だ。(国分利也)

230203iwakifc701-1.jpg※写真=リカバリーメニューで調整するいわきFCの選手=2日、鹿児島市かごしま健康の森公園