いわきSC・大倉社長、スポーツの価値「社会価値創造の手段」

サッカーのいわきFCを運営するいわきスポーツクラブ(SC)の大倉智社長は8日、いわき市で講演し、スポーツと地域の関わりについて「スポーツは人づくりやまちづくりといった社会価値を創造するという目的のための手段だ」と語った。
野村証券郡山支店といわき営業所がホテルハワイアンズで開いたスポーツと金融教育を軸とした地方創生啓発セミナーで講師を務めた。県勢としてJ2に初参戦する大倉社長は「THE IWAKI WAY―スポーツによる人づくり・まちづくり」と題して講演。クラブの歴史やチームづくりの方針を紹介した。
大倉社長は、獲得する選手の基準を「若く吸収力があり、伸びしろがある選手」とし、日本代表の遠藤航選手を例に挙げながら「才能より徳がある選手が成長する傾向にある」と述べた。そして実績のある選手を獲得するのではなく、チームの中で選手の成長を後押ししているとした。また、スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産と包括連携協定を結んだことに触れ、「エンタメとスポーツで一緒に地域を盛り上げたい」と意気込みを語った。
セミナーには約100人が集まり、オンラインでも配信。大倉社長の講演に先立ち、野村ホールディングス・ファイナンシャル・ウェルビーイング室の柏崎洋平課長が、国内の経済状況や同社が展開する金融教育の取り組みを解説した。
大倉社長は9日にはいわき地区倫理法人会特別イブニングセミナー、10日にはいわき平中央ロータリークラブ(RC)オープン例会でも講演した。
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