村主監督「感謝をプレーで示す」 J2 いわきFC、練習を公開

サッカーJ2開幕が間近に迫った14日、昇格組のいわきFCはいわき市のいわきFCフィールドで報道陣に練習を公開した。午前にボールを使ったトレーニング、午後に筋力トレーニングを行った。
スタイルの確立を最優先に戦術の浸透を図ってきたチームは現在、練習試合で出た課題を修正中だ。村主(すぐり)博正監督は「急に選手がうまくなることはない。日々のトレーニングを積み上げ、我々が何者なのかを突き詰めていく」。週末の開幕戦に向けては「多くの人の力があっていわきグリーンフィールドで開幕を迎えられる。感謝をプレーで示したい」と語った。
チームは15日に開幕前最後の公開練習を行い、16、17の両日は非公開で最終調整を行う。開幕戦は18日、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)で同じく昇格組の藤枝MYFC(静岡県)と戦う。午後2時開始予定。
DF遠藤、雪辱の舞台へ
J2での雪辱を果たそうと、闘志を燃やす男がいる。昨年6月にアルビレックス新潟からいわきFCに育成型期限付き移籍で加入したDF遠藤凌だ。当時J2だった新潟では、出場機会を得られず、悔しい思いをした。「J2はチームとしても個人としても挑戦できる舞台。手強い相手とのマッチアップもある」と意気込む。
昨季、いわきではセンターバックの一角としてJ3優勝の立役者となった。年末にいわきからの打診に二つ返事で応じ、移籍期間を1年延長した。新たに副主将に就任し、J2での再発進を誓う。「いわきで鍛えたフィジカルの部分で、当たり負けないプレーを見せられるようになった。チームを鼓舞し、最後列からまとめていきたい」
約1カ月半に及んだプレシーズン。今月頭のJ1浦和レッズとの練習試合では攻撃面で課題が残ったが、非公開で行った先週末の練習試合では「良い形をつくれている」と、調整が順調であることを明かした。
開幕戦の相手藤枝は、いわきとは違ったスタイルの攻撃的サッカーを得意とするチーム。
遠藤は「パスをつないでくると思う。起点となる選手をしっかりとつぶしたい」と語気を強めた。(小磯佑輔)
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