地元も一つに...いわきFC、18日・J2開幕戦 おもてなし準備

 
「サッカー談議で盛り上がってほしい」と期待を寄せる白土さん(左)

 18日にサッカーJ2いわきFCの開幕戦を迎えるいわき市の飲食店では、観戦者へのおもてなしの準備が着々と進んでいる。「相手サポーターも大歓迎」「街を楽しんでほしい」―。いわきのホーム戦をきっかけに、地域の盛り上がりを期待する声が口々に聞かれた。

 「(いわきが)勝つことしか想像できないけど、来店サービスしちゃいます!」。いわき市平の繁華街の一角にある居酒屋「炭火焼鳥 とり彦」の大将白土正彦さん(40)は交流サイト(SNS)で来店を呼びかける。J2開幕を祝い、試合当日は来店者におつまみを無料で提供するつもりだ。店にはスポーツ好きが多く訪れ、白土さん自身もその一人。「地元にJ2クラブがあるのはすごいこと。店にサッカー談議があふれてほしい」と期待する。

 「とり彦」の向かいにあるパブ「CHEKA(チェカ)」では、来店者らに配布する順位表の作成に追われていた。熱烈ないわきサポーターでもある店主鈴木雅之さん(49)は、昨年も自作の順位表を配布し、応援の輪を広げる活動をしてきた。「今年も作るとは思わなかった」とJ3から1年で昇格したいわきの躍進を喜ぶ鈴木さん。開幕前日と当日は、開幕戦を戦う両クラブのサポーター向けに料理かお酒のサービスも予定している。「アウェーサポーターも大歓迎です」と声を弾ませた。

 試合会場となるいわきグリーンフィールドの最寄り駅、JR湯本駅周辺でも準備は進む。駅から同フィールドへ向かう際の通り道となる「一番町商店街」では、複数の飲食店でサービスが予定されている。試合当日には、駅前に全長約5メートルの「ウエルカムボード」を掲示し、アウェーサポーターを迎え入れる。「遠方から来た人たちに、できるだけ街中を楽しんでほしい」と商店街で飲食店「マイタイ」を経営する小山いずみさん(44)。「しっかり準備して地域を盛り上げたい」と話し、開幕を心待ちにしている。