初勝利へ永井流れを いわきFC、26日に敵地で水戸戦

 
「得点とアシスト合わせて10ゴールに絡みたい」と語るMF永井=23日、いわき市・いわきFCフィールド

 サッカーJ2いわきFCは26日の第2節、アウェーのケーズデンキスタジアム水戸(水戸市)で水戸ホーリーホックと対戦する。午後3時開始予定。

 ホームで迎えた前節の開幕戦は、後半に追い上げたが同じ昇格組の藤枝MYFCに2―3で敗れた。村主(すぐり)博正監督は先制を許した場面など失点シーンで集中力を切らしていたことなどを挙げ、「やってはいけないことをすれば失点をすると感じた試合」と振り返る。一方で攻撃については「やりたい形は結構な数つくれたと思う」と一定の手応えを語った。

 次戦の対戦相手となる水戸は、開幕戦で昨季J1の清水エスパルスに引き分けた。いわき同様に若手を主に攻守で積極的な姿勢が持ち味だ。

 村主監督は「藤枝と同じように(ライン際に選手が)張って攻撃を仕掛けてくる。そこで獲ったボールをカウンターにつなげられれば」と語った。

 復活印象づけた開幕戦アシスト

 J2初勝利に向け、鍵を握りそうなのがMF永井颯太だ。開幕戦では後半開始から途中出場すると、2得点に絡んで追い上げの原動力となった。

 3点を追う苦しい展開で出場した開幕戦は、途中出場にもかかわらず攻守に存在感を見せた。積極的なプレスでボールを奪って1点目の起点になると、ドリブルでの仕掛けから味方との連係で2点目をアシスト。J2初勝利こそならなかったが、「流れを変えるプレーができたと思う」と自信を深める。

 昨夏、練習中に右股関節の骨を折り、残りのシーズンを棒に振った。今季も状態の上がらない中で開幕前のキャンプ入り。開幕戦もスタメンから外れた。それでも途中出場で2得点に絡む活躍を見せ、「悔しさが良い方向に働いた」と振り返る。

 開幕戦でホームスタジアムを埋めたサポーターにも復活を印象付け、けがについても「怖さはもうない」と語る永井。「今年は結果を出す。得点とアシスト合わせて10ゴールに絡みたい」と力強い。(小磯佑輔)