いわきFC...堅守再び、存在感増すDF江川 あす山口戦、J2

サッカーJ2いわきFCは5日の第3節、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)でレノファ山口FCと戦う。午後1時開始予定。
いわきは前節、アウェーで引き分け、J2で初めて勝ち点を獲得した。勝利することはできなかったが、村主(すぐり)博正監督は「相手の良さを出させず、自分たちの良さを出せた」と手応えを口にした。
開幕戦から複数失点が続き、守備が課題となっている。指揮官は前節が積極的にボール奪取を試みての失点だったことを踏まえ「チームでやろうとしていることはできている。勝ちきるために最低でも(前節の)水戸戦くらいの強度を継続したい」と前向きな姿勢を示した。山口との一戦に向けては「がむしゃらにかけてくるプレッシャーに負けないようにしたい。押し込む状態をつくれば相手の良さも出ない」と意気込んだ。
江川「勝たないと意味ない」
2試合計5失点と守備面が安定しない今シーズンのいわき。昨シーズン見せた堅守を取り戻すには、この男の活躍が欠かせない。DF江川慶城だ。対人守備を武器とする22歳は、試合を追うごとに存在感を増している。
開幕戦は後半開始から途中出場し、前半に3失点した守備を立て直した。その活躍あってか、前節は先発でフル出場。一瞬の隙を突かれて相手に先制点を許したものの、それ以外は安定感が光った。
前節は「相手に突破を許してチャンスをつくられることはなかった」と手応えを感じている。失点に関わったことは「レベルの高い試合に(先発で)出られたからこそのミス。次から同じようなことをしないよう改善するだけ」と成長の糧にするつもりだ。
前節はアウェーの中、多くのサポーターが駆け付け「ホームのような空気感をつくってくれ、選手は前を向かせてもらった」と感謝する。「サポーターも勝てずに悔しかったと思うが、試合後は前向きな言葉をかけてくれた。熱い気持ちを感じたし、心に来るものがあった」と話し、語気を強めて言葉を続けた。「攻撃的にプレーできても勝たないと意味はない。結果でサポーターに恩返ししたい」
(小磯佑輔)
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